映画『かくかくしかじか』畑 芽育 インタビュー

特集インタビュー
2025年05月13日 17時00分

「ママはテンパリスト」「海月姫」「東京タラレバ娘」など数々の大ヒット作を生み出し、笑いと涙で人生を描きながら、日本中を励まし続ける伝説の漫画家・東村アキコ。その東村が泣きながら描いた自身の実話「かくかくしかじか」が、ついに実写映画化!人気・実力共にトップの若手俳優・永野芽郁、そして国民的俳優・大泉 洋を迎えた本作が、5月16日(金)より全国公開!

東村アキコの生まれ故郷の宮崎をはじめ、石川、東京 3 つの街を舞台に、人生を変えた恩師とのかけがえのない日々が鮮やかによみがえる。誰もがきっと経験したことのある大切な人との出会いと別れ。「描け」―恩師のその言葉の意味を知る時、あなたは涙があふれる。

また、明子(永野芽郁)と日高先生(大泉洋)をとりまくキャラクターとして、クールなミーハー女子・北見役に、見上 愛。明子の絵画教室の後輩で、のちの東村アキコのアシスタントを務めることとなる佐藤役に、畑 芽育。ヤンキーながら美術の才能に目覚める今ちゃん役に、鈴木 仁。明子が大学で出会う 運命の相手(?)となる⻄村くん役に、神尾楓珠。

イケメン編集者・岡さん役に、津田健次郎。明子の高校の美術部顧問 中田先生役に、有田哲平。明子のお母さん役に MEGUMI、明子のお父さん役に大森南朋。今をときめく旬のキャストから実力派まで、奇跡の映画化に奇跡のキャストが集結!

今回、本作で明子の後輩 佐藤を演じた【畑 芽育】を直撃!原作を最初に読んだ時の感想や、東村先生の描くマンガの魅力、役作りで意識したことのほか、ご自身の恩師との思い出や、高校時代に好きだった教科、さらには夢に向かって日々努力しているSGS読者に向けたメッセージも寄せてくれた!
Q.出演が決まった時の心境を教えてください。

畑 芽育(以下、畑):とても嬉しかったです。もともと原作が大好きで、東村アキコ先生のファンでもあったので、どうしたらこの嬉しさを表現できるだろうか困るぐらい、飛び跳ねて喜びました。

Q.原作を最初に読んだ時の感想を教えてください。

畑:3〜4年ほど前に、こんなにも感動する物語だと知らずに読み始めたのですが、ものすごくハートウォーミングなお話に心打たれたのを覚えています。第一印象としては、東村先生の描くマンガのタッチも相まってコミカルな印象を受けたのですが、じっくり読み返してみると、人物描写やキャラクター、個々の生い立ちなどいろいろな心情が繊細に描かれていて、実写化するにあたって読み返した時と以前とで受け取り方が変化したことも面白かったです。Q.東村先生の描くマンガの魅力や、イチオシの作品について教えてください。

畑:一番好きなのは「ママはテンパリスト」。映像化された作品だと「海月姫」が好きです。世界観も可愛いし、衣装にもこだわりが詰まっているなと感じました。「かくかくしかじか」でも先生のこだわりを感じる瞬間が多かったので、重ね合わせることが多々ありました。

Q.主人公の明子を演じた永野芽郁さんと同じ「めい」というお名前ですが、共通点を感じることはありましたか?

畑:永野さんは、目が合うとそらさないんです。必ず見つめて笑ってくださいます。私も人と目があった時にじっと見てしまうことが多いので、人懐っこさみたいなところに近しいものを感じました。

Q.お2人が一緒にいたら、じっと見つめ合っている感じなのでしょうか?

畑:そうなんです。2人でじーっと見つめ合って変顔をしています(笑)。Q.学校の先生やお芝居の先生など、畑さんご自身の恩師との思い出を教えてください。

畑:高校1年生の時の担任の先生が、とても生徒思いの方で、私が失敗したり、面倒くさがったり、楽なほうに逃げようとすると、その先生がいつも「いやいや、これをこうしたら、こんなふうに自分にとって返ってくるから」と励ましながら道を正してくれました。先生には仕事の話もしていたし、プライベートの話を聞くのも好きだったし、放課後、友達数人と先生とで残って、他愛もない話をする時間も好きでした。たった1年と少しでしたが、出会えてよかったなと、強く思います。思い出深い先生でした。

Q.大泉洋さん演じる日高先生についてはどう思いましたか?

畑:日高先生 怖いなとか、嘘をついてしまうとか、スパルタな先生から逃げ出したくなる明子の気持ちはすごくわかります。決して苦手というわけではありませんが、なるべく穏やかに、自分を甘やかしながら過ごしたいので(笑)、明子の気持ちに共感してしまいました。

Q.もしこういう先生がいたら、スパルタ指導に耐えられるほうだと思いますか?

畑:いえ…(笑)。激甘でお願いしたい所存です(笑)。Q.畑さんが高校時代、好きだった教科や苦手だった教科について教えてください。

畑:全般苦手だったのですが(笑)、国語や英語などの文系科目は好きでした。お芝居のレッスンの先生の「勉強ができなくても良いけれど、お芝居をするのなら読解力が絶対に必要だから、作者がどういう思いでこの文章を書いたのかなど、しっかりと読み取れるようになるべきだ」という言葉に感銘を受けて、「国語だけはきちんとやろう」と思い、しっかり授業を受けていました。

Q.東村先生以外の作品だと、どういうマンガがお好きですか?

畑:ギャグマンガが大好きです。人生で初めて買ったのが「浦安鉄筋家族」で、子どもの頃、母親と一緒にオーディションに行く電車の中で、読みながら声を出して笑ってしまって、よく怒られていました(笑)。小さい頃からお笑いや面白いことが大好きだったし、今でもコメディが好きですね。最近は、いわゆるギャグマンガというよりは、少しシュールな作品を手に取ることが多いです。和山やま先生の「女の園の星」や「カラオケ行こ!」などは、シュールな面白さがあって好きです。Q.撮影中、印象に残っているエピソードについて教えてください。

畑:久々の地方ロケだったので、すごくワクワクしました。3日か4日ぐらいの滞在だったのですが小旅行みたいな気分で、純粋に宮崎県を満喫しました。東村先生の生まれ育った町でもある宮崎県で、実際に撮影できたことが何よりも嬉しかったし、とても素敵なところでしたので、また足を運ぼうと思っています。チキン南蛮やマンゴーなど、食べ物が全部美味しくて感動しました。

Q.日高先生や明子の父親、北見、今ちゃん、中田先生など、個性豊かなキャラクターがたくさん登場します。畑さんがキャラクターとして選ぶなら誰推しですか?

畑:明子の担当編集者の岡さんです。津田健次郎さん推しです(笑)。

Q.明子に電話をくれる時の声が、毎回かっこいいですよね。

畑:渋くてかっこいいんです、本当に(笑)。Q.完成した作品を観て、感動したシーンについて教えてください。

畑:やはり永野さんの涙にはすごく心が揺さぶられました。台本で読んでいたのでお話の流れはわかっていたのですが、実際に演じているのを見ると、やはり全然違って、底知れない永野さんの力を感じました。日高先生との掛け合いももちろんですが、明子が一人で考える時間や、モノローグのある静かなシーンなど、グッとくるシーンがたくさんありました。Q.SGSは10代から20代の女の子に向けた、原宿系のファッションサイトで、畑さんのファンの女の子もたくさんいます。今の時期、学校に入学したばかり、就職したばかりという読者も多いです。夢に向かって日々努力している読者に向けて、メッセージをお願いします。

畑:人生、急ぎ過ぎて空回りしてしまうことも多いので、急がば回れでもないですが、自分の体を大切にすることを第一に、無理せず過ごしてほしいなと思います。

Q.先日初めて生放送のラジオにお一人で出演されたそうですが、やってみていかがでしたか?

畑:楽しかったです!夜中の3時から5時という時間でしたが、あっという間でした。自分の声がリアルタイムでリスナーに届くというのはすごくワクワクしました。

Q.「畑さんのトークが好き」「お笑いのセンスが好き」という読者も多いです。トークのネタはどこから仕入れているのでしょうか?

畑:なんでしょう?姉との会話ですかね。姉は私の黒歴史、恥ずかしい思い出をよく覚えているので(笑)、過去を振り返りながらトークをしていて、そんなこともあったなと思い出して「この話、どこかで話そう」と思うことが多いです。Q.改めて今回の映画の見どころを教えてください。

畑:明子の家族など、個性豊かなキャラクターに溢れている作品です。(見上愛さん演じる)北見もすごく辛辣でクールですし、この映画に流れる空気感やキャラクターの面白い部分が、作品の中に細かく散りばめられています。違う人物にフォーカスを当てながら、2度、3度と観るのもきっと楽しいと思います。1人で観に行ったり、家族や友達と観に行ったり、一緒に観る人によって、見方も変わると思いますので、ぜひ劇場に何度も足をお運びください。

Q.ありがとうございました。

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[プロフィール]
畑 芽育
2002年4月10日生まれ。東京都出身。
2023年 映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』で透明感あふれるヒロインを演じて話題に。同年日本テレビのドラマ「最高の生徒 〜余命1年のラストダンス〜」、MBS・TBS系「女子高生、僧になる。」、2024年 テレビ東京「パティスリーMON」、映画『うちの弟どもがすみません』では主演を務めた。
現在は、テレビ朝日「天久鷹央の推理カルテ」に出演中のほか、映画『君がトクベツ』が6月20日、『事故物件ゾク 恐い間取り』が7月25日公開予定。漫画家になるという夢を持つ、ぐうたら高校生・明子(永野芽郁)。人気漫画家を目指していく彼女にはスパルタ絵画教師・日高先生(大泉洋)との戦いと⻘春の記録があった。 先生が望んだ二人の未来、明子がついた許されない嘘。ずっと描くことができなかった9年間の日々が明かされる―。
本予告
Q.明子の後輩・佐藤を演じる上で、役作りで意識したことについて教えてください。

畑:本作で演じた佐藤は、高校時代から始まりましたがほとんどのシーンは今の私の実年齢を超えている役でした。「日高先生のことを書けばいいのに」と、明子の背中を押し、書くきっかけを与える大事な人物ですので、落ち着きがありつつもハツラツとした仕事のできる人間、頼りになる後輩というところをきちんと演じられるよう心がけました。

Q.佐藤とご自身とで、似ているなと思ったところがあれば教えてください。

畑:少しお節介なところが似ているかもしれません。佐藤は後輩だけど面倒見が良くて、先輩である明子先生の背中を、軽くトンぐらいの感覚で押してあげる、頼もしさを持った人物だと思っています。私も人から相談を受けたり、悩みを聞いたりする瞬間が多いと思っているので、そういう部分は重なるのかなと思います。
Q.出演が決まった時の心境を教えてください。畑 芽育…
Q.東村先生の描くマンガの魅力や、イチオシの作品に…
Q.学校の先生やお芝居の先生など、畑さんご自身の恩…
Q.畑さんが高校時代、好きだった教科や苦手だった教…
Q.撮影中、印象に残っているエピソードについて教え…
Q.完成した作品を観て、感動したシーンについて教え…
Q.SGSは10代から20代の女の子に向けた、原宿系のファ…
Q.改めて今回の映画の見どころを教えてください。畑…
漫画家になるという夢を持つ、ぐうたら高校生・明子(…
Q.明子の後輩・佐藤を演じる上で、役作りで意識した…
映画概要
【かくかくしかじか】
5月16日(金)より全国ロードショー!
出演:永野芽郁、大泉洋、見上愛、畑芽育、鈴木仁、神尾楓珠、津田健次郎、有田哲平、MEGUMI、大森南朋
原作:東村アキコ
監督:関和亮
脚本:東村アキコ 伊達さん
主題歌:MISAMO「Message」(ワーナーミュージック・ジャパン)
音楽:宗形勇輝
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:映画『かくかくしかじか』
公式X:@kakushika_movie
公式Instagram: @kakushika_movie

©東村アキコ/集英社 ©2025 映画「かくかくしかじか」製作委員会

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